AZ-NO3は還元バクテリアや酵素を活性化させ、
その呼吸活動を利用して硝酸塩を還元するための天然成分で
できています。この画期的な硝酸塩還元プログラムの結果
生産されるものは二酸化炭素と水だけです。
通常、還元バクテリアは嫌気バクテリアで底砂の深部や
ライブロックの奥などの嫌気環境下にのみ存在するものと思われ
がちですが、偏性独立栄養細菌と呼ばれる彼らは水中にも存在し、
好気域では有機物の分解をしています。そして嫌気域へと環境が
変わると硝酸塩の還元を行っているのです。
呼吸に必要な酸素を硝酸塩から奪い亜硝酸、
更には窒素(ガス)へと還元します。
好気域では水中に酸素がたくさんあり、その酸素を呼吸に
利用するため硝酸塩などの酸素(結合酸素と呼びます)を利用する
ことはありません。ところが水中に酸素がないところでは仕方なく
硝酸塩などから結合酸素を奪うのです。ですから通常は
還元作用が起こるのは水中に酸素がない嫌気域でということになります。
AZ-NO3は還元バクテリアに好気域でも還元を行わせることで
硝酸塩を確実に低下させます。サンゴが主体のベルリンシステム
などのようにほとんど硝酸塩が発生しない環境では硝酸塩レベル
をゼロまで下げることが出来ます。
添加後3-5日で現れる濁りはその通常過程ですのでご安心ください。
ごく稀なケースでサカナがストレスを感じているようだったり、
呼吸が乱れて苦しそうにしている場合には使用を中止してください。
その後必要に応じてエアレーションをして下さい。
あまりにも長い間、高濃度NO3の中で飼育されてきた生物に
とっての急激な水質改善によるストレスか、もしくは添加しすぎ
による酵素の酸素消費のために起こった酸欠状態などが
その主な理由と考えられます。
使用方法
・200Lの海水につき下記の量を添加してください。
(これは高性能のプロテインスキマーを使用している時の添加量です。
小型スキマーであったり、スキマーを使用していない場合には添加量
を半分に減らしてください。)
・AZ-NO3には酵素が入っており、その酵素が微量の酸素を
使用します。そのため、入れ過ぎは酸欠を招く場合があります。
スキマーはその酸素補給となります。
・ウェットやドライろ過の場合にはウールマットはこまめに洗うか
もしくは交換してください。
1日目:2滴
2日目:4滴
3日目:8滴
4日目:16滴(1.5ml)
5日目:32滴(3ml)
6日目:64滴(5.5ml)
7日目以降:硝酸塩が検知できなるまで毎日8ml添加してください。
特に最初の添加時には入れすぎないように注意してください。
酸欠はもちろん、硝酸塩が多いところへ大量に添加すると、
どんどん還元され亜硝酸濃度も一時的に上がります。
必ず上記の添加量を守ってください。
・海水専用です。
※本製品の使用中における生体の死亡などの補償は出来ません。
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